#いいねの数だけ行ったことあるゲーセンについて語る②
前回はこちら#いいねの数だけ行ったことあるゲーセンについて語る - 風営法対象外プレイヤー
■フリッパーズクラブ/FPC遊えん知
3店舗目は県下でも最大級の規模であり、かつては"不夜城"としておはようからおやすみまで市内のゲーマーの欲求を満たし続けた伝説のゲーセン、フリッパーズクラブです。
現在残存している建物は3枚目の"遊えん知"のみで、1枚目は建物を取り壊し駐車場に、2枚目の建物の左側が辛麺屋に、右側が1階が川の駅(道の駅のようなもの)2階がなんと"学習塾"という何とも奇抜なテナントの組み合わせとなっています。しかも遊えん知側と通路が繋がっているという。
以前は1枚目が"本館"2枚目が"遊えん知別館"として同敷地内に3つの建物があり、それぞれ建物や階層ごとに種類別にゲームを配置していたり、一時期は本館2Fにカラオケやライブスタジオやエクササイズルームを設置したりそれより昔は遊えん知側に釣り堀があったりと多角的過ぎてゲーセンと言うよりは総合レジャー施設的な感じでした。
俺がこのゲーセンに本格的に通い出したのはギタドラV3になってからなので2006〜07年くらいからだったと思いますが、音ゲーは主に別館か本館もしくは(機種によっては)両方に置かれていて、時間帯によって本館と別館を行き来していた記憶があります。機種もその当時の最新機がほぼ2台ずつくらい置かれてたかな。
本館の扉を抜けた瞬間から感じるあの"昔ながらのゲーセン"の雰囲気が好きで、特に深夜帯はディープなスポットとして愛用していました。
デラが半個室のような場所に2台設置されていて仕事帰りの方がスーツのままひたすら粘着しているのを後ろでまどろみつつぼんやり眺めたり、その横の個室がスタジオ仕様で防音の為かギタドラがやたら爆音仕様かつ何故かノーツも爆速仕様(体感でハイスピが0.5〜1早く感じた)で眠気も吹っ飛ぶジャンキーな筐体だったのでそこで仲間と朝まで馬鹿やったりと、心地良い手狭さも相まって何だか秘密基地のような空間でもありました。
思い出としてはやはりV時代からXG3まで定期的に開催されていたギタドラ大会でしょうか。
個人戦タッグ戦チーム戦紅白戦、イントロクイズやカルトクイズ等色んなフォーマットの大会に出させてもらいましたが本当に楽しかったです。
↑賞品でもらったパネルに皆に寄せ書きしてもらったもの。宝物です。未だ部屋に飾ってます。六段取りますだの目指せ全国だの好き勝手落書きしてるのがらしくて好き。
大会での印象的なエピソードは歌詞からの曲当てクイズで"水面に浮かぶ小舟よ 彷徨い光の世界へ"(答え:Captivate〜裁き〜)をチームリーダーの俺が"黄金岬"と回答して周りを騒然とさせた時と、うっちーくんが相方のみぎたくんとチーム名を"ち○ぽ"か"カルマ族"で最後まで悩んでた事(※カルマ族とは地下タイに夕方から出没する、カルマを始め有名版権曲をオートバスでひたすらプレイしまくる近隣の高校生の集団の事である)とか、大会前日の18時に「明日18時から大会あるから宜しくね」と電話したのに当日来なかったから大会後連絡したら「え?まだ3時間しか経ってないやん」と丸一日熟睡した結果時をかけてしまった彼とか、気に喰わない事があったのか大会途中でいきなり失踪した人がいたりだとか、こちらも忘れられないラインナップです。
その他語れば話が尽きない程色々と世話になっているフリッパーズクラブですが、去年の年末にいきなり"上層部の意向で年明けに閉店する"旨の発表がありました。
ホームにしてた人を始め県外の方も急転直下、正に青天の霹靂でしたが、実はこの親会社は同系列のゲーセンで"急な閉店発表。更に当初の予定を早めて閉店"という事を少なくとも2店舗(ジャブロー・アミュスポ)で、しでかしていたのです。
しかし"本丸かつ最後の砦"であるフリッパーまでもが同じようにいきなり2ヶ月余りで閉店するとは流石に思いもしませんでした。しかも店長以下は何も聞かされていなかったときてる。本当の話ならば滅茶苦茶過ぎです。
そして過ぎる不安。前例に倣えば1/31まで絶対に営業は保たない。下手をすれば1月半ばには閉店するのでは?と周りでは実しやかに話されてました。
結果的には規模縮小・営業時間短縮のもと2月以降も営業をする事になり(10月現時点も営業中)ひとまずはホッと胸を撫で下ろしたのですが、上記の通りどんどん敷地を売却貸出したりしているので正直いつ閉店してもおかしくはない状況に変わりないと思っています。
自分に出来る事と言えばただひたすらお金を落としていく事くらいですが、何とか後5年は存続していって欲しいと願って止みません。
■ファンタジーパーク/ふぁんたじーぱーく/不安多爺公園
4店舗目は大分でも知る人ぞ知る穴場的なゲーセンというかゲームコーナーのファンタジーパーク。こちらは臼杵市にあるマルショクサンリブの2Fの一角にありました。
まず立地が最高でした。実家から二駅の近さの場所で最新の音ゲーが堪能出来る。音ゲーをやる為だけに毎度片道900円の切符を買い1時間掛けわざわざ大分まで出向いていた田舎住まいの俺にとっては、それがとにかく嬉しく有り難かったのです。
あまり良い画像がありませんが、入口からパッと見はパステルカラーのよくあるキッズ向けゲームコーナーで、奥まったところに格ゲーや音ゲーレースゲームが置かれていました。
機種はDDRスパノバ→後にデラと交代、ギタドラポップン(最大2台ずつ)、5鍵FINAL(ミニ筐体)だったかな?何か抜けてるかも。
ジョイタウン閉店後はデラギタドラポップンを1台ずつ入荷増大し、県南でも最大のゲームコーナーとなりました。
当時この店の近くの某ファミレスにバイトしてた時期があって、その時はバリバリのギタフリBOYでしたが現行機がオフラインのポップンカーニバルしか無くてバイト前の暇つぶしにと仕方なく触り始めたのがキッカケでポップンにどハマりしていく事に。
その後e-amuが開通しポップンFEVERはオンライン対応となり、しばらくすると念願のギタドラV3も入荷され最高の環境を手に入れました。V3のバトルモードを通算約2000回はプレイしましたがこれは一重にファンタジーパークの存在のおかげです。
デラもジョイタウンのGOLD筐体を引き取り、エンプレス稼働終了までひたすらこの筐体で頑張ってました。今までの音ゲーライフの中で一番相性が良かった筐体でした。
店長さんも気さくでメンテや反射がどうかと常に気にかけてくれたり、趣味でやってた動画撮影の時も快く協力していただいたりと色々良くしていただきました。
ゲームコーナーでありながらもあれ程平和でのんびりとした空間で伸び伸びと音ゲーが出来るのはここだけでした。
平和過ぎて「兄ちゃん何やってんの?」と悪ガキに赤ポップ君をピンポンダッシュされたり、フルコン前で集中してる最中「唐揚げ1パック298円!298円でタイムセール開催しております!」と店内スピーカーがこだましたりしてましたが、無くなった今ではそれも全て懐かしく感じます。
当時好きだった娘とポップンを競い合ってて、意を決してローカル対戦でプロポーズEXを投げたらガチ曲でボコボコにされて、しばらく後に正式にフラれて大号泣したりだとかも、今は良い思い出です。
閉店改装後はにこにこらんどと改名し今は太鼓が置いてあるだけの正真正銘のキッズ向けゲームコーナーになってしまいましたが、今でもこのマルショクに用がある時は2Fに上がり、当時の自分達を思い浮かべながらノスタルジーに浸って、少しだけアンニュイな気分になるのでした。
続く