#いいねの数だけ行ったことあるゲーセンについて語る⑤
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こんにちは。
局部主張国連邦のふぃえすです。
10店舗なんて冗談で全部書く気なんてさらさら無かったこの"#いいねの数だけ行ったことあるゲーセンについて語る"シリーズですが、何とか最後まで書ききる事ができました。
これも予想以上に皆さんから反響頂いたおかげです。拙いブログですがいつも見ていただき本当にありがとうございます。
身体は豚ですが頭は鳥並みな故に中々捗らず辛かった各ゲーセンでの思い出を掘り起こし文字に起こす課程もいつの間にか大切な時間に思えてきて、これ何かに似てるなぁと考えて思い出した情景が昔幼稚園で夢中になってやった砂場での団子作りでした。
膨大な砂場からポイントを選んで、邪魔な石を取り除いて砂をふるいにかけて、慎重に水を足しながら好みの固さになるように捏ねて、形を整えたら最後に砂を振りかけて。
そうして作った団子は偽物の中でも質の悪い形も歪で汚い偽物なのに、それでも作った俺は擦った鼻の下を黒く汚して得意げだったんですね。中には蹴飛ばしたり踏み潰したりする子もいたけれど、何か気になったり不思議に思う子が足を止めたり、次第に観察したり触ってみたりする人も現れだして。稀に「いいねこれ!」と太陽にかざしてくれる子もいて。
その瞬間を求めて、そうやってまだ見ぬ誰かと同じ泥で汚し合った手と手を繋ぎ合う時を夢見て、また明日も団子を捏ねていくのが幼稚園児俺の日常でした。
結局いつまで経ってもあの幼稚園の砂場での自分と今の自分、少し前の自分と恐らくは未来の自分も、本質的にはやってる事変わってないし変わらないんだろうなぁと思いました。
続け様の自意識過剰文で気持ち悪いんですが、今振り返れば俺は"俺には俺にしか無い何かがあるんだ!"と自分の現状への不安や不満への溜飲を下げる為だけのおまじないを呟き続けてたらアイデンティティのアの字にも辿り着けずにあっという間に20代を消費してしまったような人間でした。そしてまだ、その残滓を燻らせているような人間です。
そんな拗らせるだけ拗らせてた昔の俺に「そういうところ含めてお前は何も変わってねーし変わらねーんだよ!」とゲームオーバー時の宣告のような言葉はとても送れないけれども、でも現32歳の俺には苦いけどもゆっくり噛んで飲み込める程度には受け入れられる言葉になってきてます。
何言ってんだコイツって感じですが、きっかけを得て再びブログを書くという事に向き合った事は自分に気付きを与えてくれたので大変良かったでしょう、という事でした。
9店舗目は市内にありながらも中心地から離れた立地のせいか大分でも知る人ぞ知る隠れ家的ゲーセンだったこちら、ジャブローです。
最寄駅で言えばに鶴崎駅になりますが、一本道とはいえ徒歩で片道1時間程かかり中々にしんどかった記憶があります。
あげく現地に到着したのに店の外観が完全に寂れたスポーツ用品店にしか見えなくて疲弊した俺は隣のコンビニからTAXIを呼び、
「すみませんこの近くにジャブローていうゲームセンターがあるらしいんでそこまで」
「はい、え?ここですよ?」
という恥ずかしい出来事もありました(謝罪して初乗り料金を払おうとしたけどにこやかに断られそのまま帰っていった)。よく見たらジャブロー書いてあるやんていう。んでクラブのスペルミスってるやんていう。
そんな歩いて行くにはかなり僻地な場所でありながらも左手にはコンビニ(昔あったエブリワン)右手には24h営業のスーパー銭湯ぶんご温泉高田の湯があり、ジャブロー自体も4時くらいまで営業していたので長時間粘着組の受け入れ態勢は完備されていました。
ジャブロー閉店まで遊ぶ→銭湯で一風呂浴びてサッパリしスロの珍古台や脱衣麻雀で遊ぶ→5時にエブリワンのパンが焼き上がるので(特に牛乳パンが◎)それを齧りながら帰宅し就寝、というここでしか出来ないハイパーニートムーブは当時の俺の何てことのない1日を充実させてくれました。
筐体は県下最後のギタドラ白筐体を置いていたゲーセンでしたが肝心のメンテはあまり良く無かった(特にギター)印象。閉店と共に白筐体は大分から消滅してしまいました。何故フリッパに引き継いでくれなかったのか今でも残念で仕方ありません。
逆にポップンは旧筐体の中では個人的に一番やり易い神筐体でした。5〜6年前48や49の新規クリアが中々増えず地力が伸び悩んでいた時期にずっと寄り添ってくれた思い出深い筐体でした。こちらはフリッパに引き継がれたものの中館の窓際、昼は直射日光当たりまくりでプレー不可レベルの場所に放置されたあげくしばらくして飛ばされてしまいました。恨みでもあるのか。
他もデラゆびリフレク珍しいとこでDJMAXがあり後期には唐突に5鍵FINALを入れたり、セガ音ゲーも積極的に導入し入り口右手にコーナーを作って連日かなり盛況していました。そして何故かコナミ音ゲーでゆびリフレクだけ同コーナーに出向されてたのも印象的でした。やはり恨みでもあるのか。
街中の方からするとドライブや気晴らしがてら立ち寄るような感覚だったかもしれませんが、県南勢からすると"車なら大分への所要時間の約2/3で行ける場所・現行シリーズほぼ完備・過疎気味で粘着し易い環境・深夜営業ゲーセン"という事でかなり重宝させていただきました。連動解禁を少しでも進める為に24時に仕事終わってそこからジャブローに閉店まで、なんて日も珍しくありませんでした。
そんなジャブローですが、従業員の方曰く"経営者の意向"により突如2017年1月末に閉店が発表され、更に"諸般の事情"により期間が前倒しされ2016年12/21をもって閉店となりました。
年末年始の休みで閉店前最期の来店をしようと自分含め多くの方が計画をしていた中でのいきなりの閉店は非常に残念でなりませんでしたが、この悲劇は後に別店舗でも繰り返されるのでした・・・。
■アミュスポ
最後となる10店舗目。やはり最後に語るのはこのゲーセンと決めて書き進めて参りました。ギガが僕にとって世界の中心ならば、アミュスポは世界の最果てのような場所でした。
もうこれ以上は無い場所と言えるくらい、環境・人・思い出・ソファーが揃った最高で最強のゲーセン、僕のアルカディアでした。
今も続く色んな音ゲーマーとの出会いの場所として、色んなネタ話や物語の始まりの舞台として、様々な人が偉業達成を果たした伝説の地として、何度も文章にまとめようとしましたがやはり"この店を語るにはあまりにも"砂場が大きすぎる"ので、この店で一番お世話になった筐体についてと、閉店に纏わる話を少しだけ語らせていただき、このシリーズの終わりとさせていただきたく思います。
■ソファー
夢に敗れし者
酒に溺れし者
眠りに誘われし者
ゲームや人生に困憊せし者
その他あらゆる人間その全てを優しく迎え入れ暖かく受け入れてくれたアミュスポのソファー。
この休息の慈悲を享受する事を私達は"吸い込まれる"と表現し、休日の前夜や饗宴の後には好んで吸い込まれていき、時には自らの陽だまりを奪い合うかの如く睡眠下での激しい場所の奪い合いや闘いも繰り広げられた。
■閉店について
こちらもやはり"経営者の意向"により突如2017年8/21の閉店が発表されました。
そして先のジャブロー同様に"諸事情"により2017年7/31に前倒しされ閉店となってしまいました。
これも盆休み等を利用して最期の来店をしようとしていた方達の想いを打ち砕く発表であった事は言うまでも無いでしょう。
ここまで書いたら他県の方でももうお分かりかとは思いますが、というかフリッパーの時に触れましたが今までに書いた閉店又は閉店騒動があったフリッパー・ジャブロー・アミュスポは"全て同一の親会社"です。
フリッパーの閉店発表時に諦観ムードだったり前倒しするから早めに行かないとといった意見が多かったのもその為でした。直前に前例が2件もあったからなんですね。
経営方針等僕が口を挟める事ではないのでノーコメントですが、閉店するにしたってなぁ!もっとやりようがあんだろうが!
と燻らずにはいられないものがありますね。
■最後に
最終日に撮り貯めたアミュスポ店内の様子を貼って終わります。
この#いいねの数だけ行ったことあるゲーセンについて語るシリーズ、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
では