2020 ふぃえログ大賞(後編)
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お待たせ致しました!
いよいよ2020年度ふぃえログTOP3の発表で御座います!!
3位:とんかつ とん樹(特選上ロースカツ定食 レア)
ふぃえログ 4.7
映えある(?)第3位の栄光に輝いたのは大分市府内町にある"とんかつ とん樹"さん。
こちらは2017年4月にオープンしたばかりのお店で所謂昔ながらの"美味い安い汚い"みたいな風情ある豚カツ屋では無く、清潔感のある明るくシンプルな造りに壁際には豚の小物等が置かれてあるオシャレな店内です。
市内中心部のビジネス街という立地の良さもありランチタイムは県庁を始め周辺のサラリーマン達でかなり混み合って賑やかになります。
元々とんかつと言うのは時間がかかる料理ですがとん樹では注文が入ってから一つ一つ丁寧に仕込んで揚げる為予想以上に提供に時間がかかる(ロースカツで20分程)場合もあり、これが普通のお店なら自分の貴重な昼休みの時間ととんかつを頭上に浮かべ天秤にかけるところですがとん樹は否!
「オレァな?例え昼休みの時間を使い果たしたとしてもよ?ここのカツが食べられりゃそれで良い。何なら午後からの取引先に遅刻したって構わない。文句垂れてきたらそいつの眼前にこのカツの断面をお見舞いしてやれ!言い訳するよりそっちのが早ぇだろって。・・・ま、つまりそれくらいの気持ちで毎回暖簾くぐってんだ。仕事も飯も同じ、全力で挑まなきゃな」
こんな感じで強制連行した後輩に謎の覚悟の準備を垂れながらも、明日も明後日も企業戦士達は一時の至福を求めとん樹へと足を運ぶのでしょう。(勿論これは完全に私の妄想です)
話が逸れたので本筋へ。
使用しているのは大分県国東市の"桜王"というブランド豚で、店内にも色々と説明が書かれていますが正直よくわからない事がわかるという感じ。食べる分には"とにかく拘ってるんだな"という程度の認識でもOKだと思われます。
つまり良質で安心安全な豚肉なので、こういった状態での提供も可能であるという事。
最早揚げ刺しというかタタキというか、前回のりゅうきゅう丼よろしく「これ、大丈夫?」って思わず引いてしまうような脱法具合違う御機嫌具合なんですが、これがまた臭み無く柔らかく舌の上でトロリと解ける脂の旨みと濃厚な甘み、その一欠片の重厚さたるや!!これでいて量は200g越えのヘビー級と食べ盛りな紳士淑女もしっかり満足出来る食べ応え。
調味料は塩、醤油、辛子、ソースとありますがまずは是非塩で食べていただきたいです。醤油もオススメ。
注文の際は店員さんに小声で「あの、これをレア目に・・・😉」とお伝え下さい。保健所に気付かれては後々面倒な事になる(?)かも知れないのでこれは秘中の秘でお願いします。
特選ロースカツは約2000円とお高いメニューですが勿論他にもリーズナブルなロースカツ他揚げ物、カツ丼やカツカレー等もありますし昼なら日替わりランチメニューもあります。
逆に夜専用としてとんてき(土日は昼間も食べられる模様)やおつまみメニューもあり"居酒屋とん樹"としての一面も。このとんてきがまたにんにくたっぷりで酒に合う濃い味のハードパンチャーで美味い!!ふぃえログ4.5を獲得しています。
要事前予約ですが"桜王豚しゃぶ"としゃぶしゃぶまであるみたいです。いつかそれで気心知れた仲間達とビールを流し込みたい。それが私のささやかで今日にでも叶えたい夢の一つです。まぁ要予約だから今日は叶えられないんですけども。
2位:UNDERTALE Orchestra Concert Tour
in Fukuoka by JAGMO
ふぃえログ 4.8
第2位は食以外からのランクイン。
始まりはインディーズのユニークなRPGとして、そして約5年経った今は最早私が語るまでも無い程の人気と知名度を以って全世界にその名を轟かせているゲーム"UNDERTALE"その全国コンサートでした。
そんなUNDERTALEを語る時に外せない三大要素が魅力的なキャラクター・メタ要素満載のストーリー・そして作中の様々な場面を彩るその素晴らしい音楽達です。
楽曲に関しては作者であるToby Foxがその殆どを単独で制作したとの事ですが、登場キャラやロケーションに散りばめられたモチーフを基にしたアレンジの技巧センスには脱帽せざるを得ません。それでいて音楽的なアプローチに関しては独学というのだからまた驚き。どこまで才能がある人なんだこの人は。
このコンサートは日本初のゲーム音楽専門のプロ交響楽団"JAGMO"による全国6ヶ所で開催されたツアーで、都市部のチケットは即完売し東京では追加公演まで組み込まれた程とか。物販もコンサート音源のサントラとか完売してましたしアンテとこの楽団の人気振りが窺えます。
そして去年の2月と言えば全世界的にコロナの報道が盛んになっていた時期。私も「これは良くても延期だろうな」と半ば諦めかけていましたがギリギリの日程で何とか延期や中止等無く公演されました。これには自分の持ち前の運の良さに右腕を突き上げた記憶があります。
曲目も各公演で異なる3つのスケジュールで組まれており、福岡公演は外伝作品である"DELTARUNE"の曲が多めのスケジュールでした。どのスケジュールもツアー専用のページでセトリも確認出来る親切仕様で有難い。このページも細部まで結構凝った作りで(↑のようなチケット情報とかも)スタッフの作品に対する愛を感じました。
SSSとSS席で料金100円しか変わらなかった(SSSは即完売して取れなかったのでSS席でした)けど結局席だけの違いだったのか何か特典があったのかは不明。気になる。
(UNDERTALE 生誕5周年コンサートより)
肝心のコンサートについてはスクリーンに映し出されるゲーム画面に生音を合わせるスタイル。
本来は8bitやPSG音源の全盛期、FCやSFCど真ん中世代の方に耳馴染みあるレトロな音源による懐かしくも新しい曲が多いアンテの曲達ですが、それをミルクレープばりに重厚なフルオケのサラウンドで体験した時、特に好きだった曲を聴いた時の感動と来たらもう。ただ泣く事しか出来ませんでした。
これに関しては最早言葉で語るよりかは実際に聴いていただくのが一番だと思いますので、生誕5周年コンサートの動画を貼っておきますので是非是非ご覧下さい!!(本編のネタバレもあるので注意)
少しでも興味が湧いた方は是非UNDERTALE、プレーしてみて下さい。
1位:劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン
ふぃえログ 5.0
2020年ふぃえログ大賞1位も食以外から、劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンです。
ふぃえログ初の5.0で御座います。
こんなブログタイトルで3部構成にまでして引っ張って最後にこう書くのは自分でもどうかとは思うのですが、この作品の内容に関しては正直もう語る事があまり無いです。
このアニメの為にNetflixに加入し世界観と物語に一気に惹き込まれて全話見終わった翌日にはもう映画館に足を運んでいました。
(奇しくも劇場版鬼滅の刃の上映直前でした)
そして映画館から出ていつも通りにツイートをしましたが、最早言葉が出てきませんでした。
それくらいに完成されていて、これ以上無い大団円を迎えて終わりました。
私の中でこれ以上ない終わり方をした。それ以外に言う事は無い、と思いました。
勿論感動しました。
泣きました。
本当に良かった。
本当に本当に、良かった。
それがきっと私は嬉しかったんだと思います。
この充足感を他に表現する術が無くて、
なので僭越ながらふぃえログ5.0を点けさせていただいた次第で御座います。
作品に纏わる全ての方々に、感謝。
以上。
最後にふぃえログワーストを発表してふぃえログ大賞授賞式を締めさせていただきます。
では